2016/12/30

不安が強いとより活動的になる?

 Patients With COPD With Higher Levels of Anxiety Are More Physically Active 

 CHEST 2013; 144(1):145–151  

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3747724/

 

背景

身体活動(PA)はこれまでの評価よりも鋭敏にCOPDの死亡率を予測するものである目的は不安と抑うつが活動度計で評価したPAと関係しているかを評価すること。

 

方法

148の安定期COPD患者のデータを前向きに解析PAは1日の歩数を使用不安と抑うつはHADSで評価。息切れはSOBQ、運動耐容能は6MWTを実施

 

結果

不安が強くなると、PAも増加していた:不安が1ポイント増えるごとに、1日の歩数が288歩増えていた抑うつが高いとPAは低かった介入していた期間の不安と抑うつの改善はあり、PAによって不安の高いレベルは緩和され、抑うつにはネガティブな影響をもたらしたかもしれない

 

結語

PAの向上が不安と関係していたことは、知る限りでは珍しい結果であった。しかし、不安のあるCOPD患者がコーピングメカニズムとして休みなく活動的になっていたかについてや、不安症状が強くなることで彼らの身体活動を後押ししたかどうかなどは不明であるどのように臨床的なアウトカムの向上するかや、不安とPAを評価すべきかなどにつて研究が必要である

 

HADSで8点以上は不安抑うつありと判定

・加速度計は右足首に装着。7日間歩行時に装着してもらった。10時間以上の装着で妥当と判定。

2変量相関で、PAと抑うつに相関なし。不安と抑うつは相関あり

HADS不安スコアが8点より高かった患者は低かった患者に比べて平均1681歩多く歩いていてた。

 

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興味深い結果。不安だから動いているという感じ?