Physical activity assessed in routine care predicts mortality after a COPD hospitalisation
ERJ Open Res 2016; 2: 00062-2015
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5005157/
COPDで入院した後の身体不活動と死亡リスクの関係については明らかになっていない。
大規模コホートのデータで後ろ向きに調査。患者は、2011年1月から2011年12月の間に入院していた患者を含む。退院後12カ月の全原因死亡率をプライマリーアウトカムとした。身体活動性は中等度から活発に活動した時間(MVPA)とし、入院に先立って外来患者にルーチンに評価した。
1727人(73%)の患者が不活動(MVPAが0分/週)、412人(17%)は十分でない活動(MVPA:1-149分/週)、231人(10%)は活動的(MVPA : 150分以上/週)だった。Cox回帰モデルでMVPAカテゴリー別に死亡リスクを評価。
2370人のうち、464人(20%)が死亡。不活動の患者と比較して、不十分な活動の患者は28%、活動的な患者は47%死亡リスクが低く、COPD関連入院では顕著に現れていた。
MVPAのどのレベルも、COPD関連入院後の死亡リスクの低下と関連していた。臨床において身体活動をルーチンに評価することで、COPD関連入院後の死亡リスクが高い患者を識別するだろう。
・対象は40歳以上で、入院12カ月前から吸入療法を行っており、健康プランに継続して参加している。身体活動のデータを持っている。
・身体活動性の計測:患者に2つの質問をした。
1:平均して週に何日中等度から活発な活動(早歩きのような)を行っていたか。
2:平均してこのレベルの運動を何分行っていたか。
・回答は、1.の質問には0-7日。2.の質問には0-120分の10分刻みと150分以上
・評価項目:年齢、性別、結婚歴、人種、経済状況、教育歴、世帯、併存症、入院日数、喫煙歴
・3440人をリクルート、解析サンプルには2370人が対象
・活動性が高まると、死亡リスクは軽減。BMI<18.5はHR 2.14、BMI>30はHR 0.49、併存症3つ以上はHR 2.43
・死亡かフォロー終了までの時間も、活動性が低いと短い。
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ある程度の強度のある運動をしないと、活動性の改善にはなっていない。動くことだけでなく、動き方が重要なのかもしれない。
早歩き程度の運動を週に何回、合計何分してましたか?って聞かれてピンとくるものなんだろうか。。