Non-invasive ventilation used as an airway clearance treatments improves lung function during an acute exacerbation of cyctic fibrosis:a randomised trial
J Physiother. 2015 Jul;61(3):142-7
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26096013
目的
嚢胞性肺線維症の急性増悪時に非侵襲的換気(NIV)は気道クリアランスの付属として有効かを検討すること。
対象
40人の成人嚢胞性肺線維症で、中等度から重度の患者。急性増悪で入院している。
介入
包括的な入院ケア(コントロールグループ)と同様のケアに気道クリアランス中のNIVを追加(介入グループ)を比較。介入は入院2日目から退院時まで実施。
アウトカムは肺機能、日中症状の程度、疲労感をthe Schwartz Fatigue Scaleで評価(7点から63点、高得点ほど疲労が強い)、QOL、運動耐容能、入院期間、次回入院までの時間。
結果
介入グループはFEV1.0が大きく改善していたが、統計的な有意差はなかった。しかし、退院時のFEV1.0はコントロールグループよりも良好であった。疲労感も介入グループの方が良好。
症状の程度やQOL、運動耐容能、入院期間、次回入院までの時間は両グループで変わりなかった。
結語
嚢胞性肺線維症の急性増悪で入院している患者にNIVを使用すると、FEV1.0と疲労感が改善した。
・介入は、すべての患者にACBT(Active Cycle of Breathing Technique)を指導。PTが徒手パーカッションやバイブレーション、体位ドレナージ、呼気陽圧呼吸などを追加して伝えるかを決めた
・入院時にNIVに適応するためのセッションに参加。2日目に機械を渡され、理学療法中と安静時にNIVを実施
・症状の評価(呼吸困難と痰の量)はVASを使用。呼吸筋力も測定している。QOLは嚢胞性肺線維症特異的QOL評価(CFQ)を使用
・NIV併用した方がFEV1.0の改善が大きい
・吸気筋力は有意な改善
・再入院までの期間はほぼ同じような傾向。
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以前、気管支拡張症+COPD+喘息という方がいた。NPPVを使用してから喘息症状はほぼ無くなり、閉塞した気道を開くことで自己排痰もできるようになった。
今回は疲労感の軽減に有意差があったが、排痰をするということは非常にエネルギーを使うことを再確認。
NPPV併用することで痰量が増えて、かつ増悪も予防できればいいのだが。