Inpatient rehabilitation improves functional capacity,peripheral muscle strength and quality of life in patients with community-acquired pneumonia : a randomised trial
J Physiother. 2016 Apr;62(2):96-102
目的
市中肺炎で入院した患者は、運動をベースにしたリハビリプログラムが機能的アウトカム、症状、QOLを改善させ、入院期間を呼吸理学療法よりも短縮させるかについて検討。
対象
49人の成人市中肺炎で入院した患者。
介入
介入グループ(n=32)はウォームアップ、ストレッチ、骨格筋力トレーニング、一定のスピードで15分の歩行を実施。コントロールグループはパーカッション、圧振動(vibrocompression)、呼吸運動、自由速度歩行を実施。
介入は8日間継続した。
アウトカム評価
プライマリーアウトカムはGlittre ADLテスト(いくつかの課題を完了するまでの時間を評価)。セカンダリーアウトカムはISWTの距離、筋力、QOL、息切れ、肺機能、CRP、入院期間。
結果
介入グループの方が、Glittre ADLテスト、ISWT、QOL(SF-36)、息切れ(MRC)、筋力でより大きく改善していた。肺機能、CRP、入院期間は差がなかった。
結語
機能的アウトカムは標準的な呼吸理学療法で改善していた。運動療法は機能的能力に有益な効果をもたらす。
・対象は18歳以上、入院から48時間以内、覚醒良好、急性期を脱している者。認知症、慢性呼吸器疾患、骨関節疾患は除外。
・1日50分の運動セッションを8日間実施。ウォームアップ5分、ストレッチ5分、筋トレ25分、有酸素運動15分
・筋トレは最大筋力の70%で8回を3セット、1分休憩をはさみながら実施。歩行もISWTの70%で実施
・予測最大心拍数の70%もしくは、ボルグスケールで4-6の間で実施
・年齢:51-59歳、BMI23-35
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肺炎以外の基礎疾患は除外していて急性期を脱している患者ってことは、要するに肺炎で入院した患者の廃用に対しての運動療法の効果ってことに近いんじゃないか?
そりゃ60歳以下の人にこれだけ高負荷で運動できれば、改善するのは当然だろうな。