Gait mechanics in patients with chronic obstructive pulmonary disease
Respir Res. 2015 Feb 28;16:31.
https://respiratory-research.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12931-015-0187-5
背景
COPDは肺外の障害に関連している。この研究の目的は、COPD患者と健常者の歩行バイオメカニクスを安静時と安静時以外で比較すること。
方法
COPD患者17名と年齢性別をマッチさせた健常者21名。ゆっくりと10m歩行を実施。疲労を予防するために1分の安静を5回のトライアルの間にとった(REST condition)。COPD患者は自分のペースでトレッドミル歩行を行い、呼吸困難感か下肢疲労を自覚するまで実施。すぐに、歩行分析トライアルを途中休憩をせずに5回実施(NO REST condition)。統計モデルは、年齢、性別、喫煙歴で分けて検討。
結果
COPD患者はmid-stanceにおいて、足関節の力を健常者よりも吸収していた。NO REST状態において歩行速度、歩幅、最大股関節屈曲が増加し、底屈(plantarflexion)モーメント、膝absorptionが減少していた。COPD患者において最大足関節背屈(dorsiflextion)モーメントが特に相互作用していたが、健常者では増加していた。疾患重症度による分類では、これらの違いは見られなかったが、RESTと比べてNO RESTで足幅が減少していた。
結語
COPD患者では足関節で歩行分析上の違いがあった。これは、NO RESTでの最大足関節背屈力上昇の吸収だけでなく、RESTからNO RESTで実施した場合の最大足関節背屈力上昇の欠如していることでも見られた。さらに、広い足幅はCOPD患者の転倒リスクと関係しており、転倒の危険を増加させる根拠となるかもしれない。
・10mの歩行レーンを5回歩行。3Dマーカーを装着し、ハイスピードカメラで動作を撮影。床反力のデータも収集。すべての患者はトライアル間に最低1分間の休憩をとった。
・すべての患者は自己のペースでトレッドミルに乗り、呼吸困難か下肢疲労感が現れるまで歩行した。その後すぐに、10mコースを5回続けて休みなく歩行した(NO REST)
・COPD患者はmid-stanceにおいて最大股関節吸収が主な影響だった。
・RESTにおいて、最大膝衝撃吸収力は立位早期において増加しており、最大股関節屈曲角度の増加、最大膝関節屈曲モーメント、最大底屈モーメントはNO RESTと比べて減少していた。
・歩行速度と歩幅はNO RESTで非常に大きかった。
・COPD患者は背屈モーメントが弱かった。
roading response あたりの膝伸展モーメントがCOPDで小さい?
COPDでinitial contact時の足関節背屈が小さい?
足関節背屈モーメントの大きさ。COPDの方が有意に小さい?
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疲労が蓄積されると、背屈が小さくなることで、転倒しやすいということになるらしい。足幅が広いのはバランス能力の低下に起因するのだろうか→http://ameblo.jp/kzk1028/entry-12191441471.html
しかし、歩行分析に関する論文を初めて読んだが、難しい。
学生の時に、主観すぎる評価だと思ってから苦手になったままここまで来てしまった。この訳し方であってるのか?