a simple and rapid test of physical performance in chronic obstructive pulmonary disease
International Journal of COPD 2016:11 1785–1791
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4976811/
背景
COPDにおいて、身体的パフォーマンスの障害は共通しているが、臨床においてルーチンで実施することは難しい。
Timed Up and Go(TUG)testとその他の簡単に実施できる評価を、6分間歩行距離(6MWD)と比較した。
対象
併存症のあるCOPD患者を対象、520人の患者と150人の対照群にTUGと6MWDを使用して準最大の身体的パフォーマンスを評価。その他の評価は、肺機能、身体組成、握力、CAT、SGRQ、修正MRCスケール。
結果
患者と対照群の年齢、性別、BMI、性別の割合は似ていた。患者においてTUGが対照群よりも優れており、逆に6MWDは、%FEV1、SGRQ-activity、SGRQ-total、CATに関連。
TUGは患者と対照群で異なっていた。TUGは身体的パフォーマンスを評価するのに妥当なテストであり、簡便であるので臨床的にも有効だろう。
・TUGとその他の評価の相関関係を調べると、年齢、性別、6MWDなどすべての評価と相関関係にあった。
・TUGの正常値のカットオフから6MWDを予測すると、360mであった(感度90%、特異度80%、AUC0.826)
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TUGなら距離も短いし6MWTよりも実施のハードルは低いから確かに簡単だ。
動作時の低酸素や疲労感など、得られる情報量は少ないと思うが。