2016/10/18

身体機能を簡単に評価できるツールはどれか。

a simple and rapid test of physical performance in chronic obstructive pulmonary disease

International Journal of COPD 2016:11 1785–1791

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4976811/

 

背景

COPDにおいて身体的パフォーマンスの障害は共通しているが、臨床においてルーチンで実施することは難しい

Timed Up and Go(TUG)testとその他の簡単に実施できる評価を6分間歩行距離(6MWD)と比較した。

 

対象

併存症のあるCOPD患者を対象520人の患者と150人の対照群にTUGと6MWDを使用して準最大の身体的パフォーマンスを評価その他の評価は肺機能身体組成、握力、CATSGRQ修正MRCスケール

 

結果

患者と対照群の年齢、性別、BMI性別の割合は似ていた患者においてTUGが対照群よりも優れており、逆に6MWDは%FEV1SGRQ-activitySGRQ-totalCATに関連

TUGは患者と対照群で異なっていたTUGは身体的パフォーマンスを評価するのに妥当なテストであり簡便であるので臨床的にも有効だろう。

 

 

TUGとその他の評価の相関関係を調べると年齢性別6MWDなどすべての評価と相関関係にった。

TUGの正常のカットオフから6MWDを予測すると、360mであった(感度90%、特異度80%AUC0.826)

 

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TUGなら距離も短いし6MWTよりも実施のハードルは低いから確かに簡単だ。

動作時の低酸素や疲労感など、得られる情報量は少ないと思うが。