Comparison of exercise capacity in COPD and other etiologies of chronic respiratory failure requiring non-invasive mechanical ventilation at home: retrospective analysis of 1-year follow-up
International Journal of COPD 2015:10 2559–2569
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26648713
背景
この研究の目的は異なる病因による慢性高二酸化炭素血症(2型呼吸不全)によって、非侵襲的機械換気(NIMV)を自宅にて実施している患者の運動耐容能の比較として、1年間の6分間歩行距離(6MWD)の変化を比較すること。
方法
後方視的コホート研究で第3呼吸器病院の患者で異なる原因による2型呼吸不全によってNIMVを自宅で行っており、1年のフォローを完了した患者を対象とした。(疾患内訳:COPD、肥満性低換気症候群(OHS)、脊椎後側彎症(KS)、急性間質性肺炎(DPLD))
動脈血ガス分析(ABG)、肺機能、6MWD、背景、併存疾患、BMIを収集。期間中の6MWDを比較した。
結果
105人の患者が対象。平均年齢61歳。COPD37人、OHS34人、KSとDPLDが14人。
ABGと肺機能はグループ間で差はなかった。単変量解析で、OHSはベースラインの6MWDが低く、1年での低下が最も多かった。KSがベースラインで最もよく、自宅でのNIMVで最も改善した。
結語
6MWDの測定は2型呼吸不全患者で自宅でのNIMVを長期間実施している患者の運動耐容能の改善を示した。
・対象は増悪エピソードが無く、薬物療法を追加する必要がなく、過去4週間でABGにてアシドーシス所見が見られない患者、つまり安定期の患者を選択
・6MWTは退院後1ヶ月と12か月後に同じPTが測定。ABGや肺機能も同じ時期に測定。
・自宅でのNIMVはICU在室中に反応が良かったものを使用。モードはBi-level PAP、S/Tモード、口鼻マスクを使用。IPAPとEPAPはタイトレーションで決定。使用状況を外来にて専門ナースが確認。
・1年後の6MWDはKSが最も伸びており、OHSは短くなっていた。PaCO2はKSのみ若干の低下(-2.85mmHg)
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閉塞性換気障害はCOPDだけで、あとは拘束性換気障害だし、肺実質に問題のある疾患とそうでない疾患が混在しているので、解釈が難しいけど、NPPVするだけでも維持できたといっていいのか。。
NPPVの慢性期適応のエビデンスレベル通りな感じも。それに肺胞低換気はBi-levelよりもCPAPの方がいいような。