The Minimal Important Difference in Physical Activity in Patients with COPD
PLoS One. 2016 Apr 28;11(4)
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27124297
背景
身体活動(PA)の変化は、最小重要変化量(MID)の枠組みが無いため、判断するのが難しい。COPD患者におけるPAのMIDを決定することと、最初のCOPD関連入院までの時間を評価することで、このMIDの臨床的妥当性を検討した。
方法
PAは、74人の患者でを対象にリハ前後の3か月に1週間測定した。加えて、級内相関係数を30人の患者で測定し、2週間連続してPAを測定した。1日の歩数をアウトカムとして採用した。ディストリビューション法とアンカー法でMIDを計算し採択した。増悪による最初の入院までの時間はMIDを超えた患者と越えなかった患者で比較した。
結果
MIDは、599歩(標準誤差)、1029歩(経験則の効果量)、1072歩(コーエンの効果量)、1131歩(標準偏差0.5倍)。アンカー法では、十分な数が集まらなかったため、MIDを推定出来なかった。最初の入院までの時間は、標準誤差のカットオフ値を使用すると、MIDを超えた患者と越えなかった患者で著しく異なっていた。
考察
呼吸リハ後のMIDは1日600から1100歩の間であった。この変化の臨床的な重要性は、600歩以上の改善があった患者で、入院のリスクが減少することである。
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対象の肺機能が記載されていないので、どの程度の重症度か分からないが、6MWDで400m以上歩けているので結構動ける患者が対象と思われる。
リハ後3か月でベースラインより600歩以上増えていたら、リハビリの効果があった(MID)と言えるという話。
2016/06/08
身体活動量の臨床的有効最少改善値(MID)
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