2016/06/08

COPD患者の認知機能に対する効果:有酸素運動+筋トレ vs 有酸素運動のみ

effects of combined training vs aerobic training on cognitive functions in COPD: a randomized controlled trial
International Journal of COPD 2016:11 711–718
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27110107

目的
本研究の目的は、高強度有酸素運動(AT)と高強度有酸素運動に抵抗運動を合わせた運動(CT)がCOPD患者の認知機能へ影響するかを調べることである。
方法
28人の男性COPD患者(平均68.35歳)が対象となり、ATとCTの2つに無作為化された。両グループは4週間身体のコンディショニングを行い、週に5回トレーニングを行った。CTグループは30分のセッションを2回行った(1回の有酸素運動と1回の筋力運動)。ATグループは、30分のトレッドミルでの有酸素運動を2回行った。身体機能と認知機能のテストは、トレーニング前後で行った。
結果
運動は認知機能(長期記憶、言語の流暢さ、注意能力、失行、推理力)が改善した。さらに、CTグループではATグループよりも長期記憶、失行、推理力が著しく改善していた。
考察
CTは、認知機能低下と併存疾患の予防戦略になりえるかもしれない。

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運動負荷を漸増的にしており、最大が90%HRmaxなので、対象が若くないと難しいかもしれない。運動の認知機能に対する効果はまだ一定したコンセンサスはなさそうだが、した方がいい事は多い。