2016/06/08

肺癌開胸術後の在宅リハ(運動療法)の効果

Home-based exercise: promising rehabilitation for symptom relief, improved functional status and quality of life for post-surgical lung cancer patients.
J Thorac Dis. 2014 Jun;6(6):632-40
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24976984

背景
開胸術後の非小細胞肺癌患者(NSCLC)の症状の重症度による癌性疲労感(CRF)は、機能状態やQOL低下の発生頻度や他の症状の重症度を高めるかも知れない。このパイロット研究の目的は、術後NSCLC患者が退院した後の在宅でのリハビリテーション介入が、CRFや機能の状態、他の症状やQOLへの影響を調べること。

方法
7人の術後患者がthe Brief Fatigue Inventory (BFI)の測定、CRFの重症度、the M.D. Anderson Symptom Inventory、術前後の症状の重症度を6週間介入したうちの各週末に評価された。加えて、医学的アウトカム(QOL)はSF-36を使用。術前後と3週間後、6週間目に行った。

結果
参加者の平均年齢は65歳。平均6つの合併症あり。退院後4日以内に介入を開始した。参加者のCRF重症度スコアは軽度減少した。介入後の機能的状態とQOLは術前のレベル近くまで改善した。

考察
NSCLC術後の運動介入はCRFの改善、他の症状の重症度、機能的状態、QOLの予備的な改善を示した。今後、RCTでの検討が求められる。