Prognostic assessment in COPD without lung function: the B-AE-D indices
Eur Respir J 2016; 47: 1635–1644
http://erj.ersjournals.com/content/47/6/1635.long
いくつかの複合的なマーカーは、COPDのリスク評価が目的である。しかし、パラメーターやスコアは複雑で、適用することが複雑。目的は、肺機能から独立したシンプルなCOPDのリスクインデックスの有効性を検証すること。
PROMISE study(n=530)のデータを使用。インデックスは、少なくとも2年間のCOPD関連の死亡と、全原因の死亡について評価した。妥当性は、安定期と増悪期のCOPD患者で検討している(n=2988)。
複合的な臨床的、統計的アプローチを使用し、BMI(B)、急性増悪の頻度(AE)、修正MRC(D)、コぺプチン(C)を用いて、簡単かつ適切であることを確認した。それぞれのパラメーターは0,1,2点で点数付けし、B-AE-DもしくはB-AE-D-Cで計算した。B-AE-DもしくはB-AE-D-Cは少なくともBODE、ADO、DOSEと同じように、2年間の全原因の死亡を予測している。どちらのインデックスもCOPD特異的である。B-AE-Dの妥当性はCOCOMICSとCOMICで確認されている。
B-AE-D indexに、可能であればコぺプチンを追加し、簡単かつ正確にCOPD関連リスクの評価が可能になる。
ーーーーーーーーーーーーーーー
新たな予後予測の指標の検討。BMI、去年の増悪の頻度、mMRC、コぺプチンを使って、簡易版(simplified)と最適化版(optimised)の2種類を作って検討している。
予測の精度は、ほかの指標(BODE indexやADO index)と変わらないという結果。最適化版のほうが詳しい分、予測精度は高い。
予後予測にはだいたいBMIと息切れのスケールが入っているので、やはり重要な因子なのだろう。
コぺプチンって何のことやら…
コペプチン(Copeptin、CT-pro AVP)は、抗利尿ホルモン(ADH)であるバソプレシン(AVP)の前駆体が作られる過程で産生される物質であり、AVPの代替マーカーである。心不全の予後予測に有用という報告もあるようだ。
貼り付け元 <https://www.m3.com/open/overseasAcademy/report/article/10141/>