six-minute stepper test: a valid clinical exercise tolerance test for COPD patients
International Journal of COPD 2016:11 657–663
背景
運動耐容能テストは、COPD患者の呼吸リハ管理の不可欠な部分である。6分間ステップテスト(6MST)は新しく、再現性のある特別な道具が必要なく行えるテストである。
目的
本研究の目的は、6MSTの結果と、6分間歩行テスト(6MWT)、心肺運動負荷試験(CPET)の結果を比較すること。
方法
91人の外来COPD患者で6MST、6MWT、CPETを実施している患者を後方視的に集めた。6MSTのステップ数、6MWTの歩行距離、CPETの最大酸素摂取量、最大仕事量の相関を呼吸リハ前後で相関を検討した。
結果
呼吸リハ前の6MSTのステップ数は6MWTの歩行距離 (r=0.56; P<0.0001)、最大仕事量 (r=0.46; P<0.0001)、最大酸素摂取量 (r=0.39; P<0.005)相関していた。呼吸リハ後の6MSTと6MWTも著しく改善しており、改善度も相関していた (r=0.34; P=0.03)。
考察
6MSTがCOPD患者の運動耐容能テストとして妥当であることが示された。このテストを使用することで、在宅でも臨床と同等の評価を実施出来るであろう。
・6分間踏み台テストの方法
6MWTのプロトコル(ATS)と同じように、6分間で何回ステップを上り下り出来たかを評価する。使用した踏み台は、高さ20㎝。壁に指で触れてバランスをとるのはOK.片足ずつ上げ下ろしする。(A step was defined as a single complete movement of raising one foot and putting it down.)
これ↓を使ってステップ数を数えた。(通りすがりのPTさんご指摘ありがとうございます。)
↓リハ前の歩行距離とステップ数
↓リハ後の歩行距離とステップ数
↓歩行距離とステップ数の変化量
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追記:その場で足踏みをしてその回数と6MWDを比較。運動様式は似ていて、省スペースでできるというメリットは在宅向きのテストだと思う。
しっかり内容まで読まないとダメですね。勉強します。