2016/06/26

6分間足踏みテストの妥当性

six-minute stepper test: a valid clinical exercise tolerance test for COPD patients
International Journal of COPD 2016:11 657–663
背景
運動耐容能テストは、COPD患者の呼吸リハ管理の不可欠な部分である。6分間ステップテスト(6MST)は新しく、再現性のある特別な道具が必要なく行えるテストである。
目的
本研究の目的は、6MSTの結果と6分間歩行テスト(6MWT)心肺運動負荷試験(CPET)の結果を比較すること
方法
91の外来COPD患者で6MST6MWTCPETを実施している患者を後方視的に集めた。6MSTのステップ数6MWTの歩行距離CPETの最大酸素摂取量最大仕事量の相関を呼吸リハ前後で相関を検討した
結果
呼吸リハ前の6MSTのステップ数は6MWTの歩行距離 (r=0.56; P<0.0001)、最大仕事量 (r=0.46; P<0.0001)、最大酸素摂取量 (r=0.39; P<0.005)相関していた呼吸リハ後の6MSTと6MWTも著しく改善しており、改善度も相関していた (r=0.34; P=0.03)。
考察
6MSTがCOPD患者の運動耐容能テストとして妥当であることが示されたこのテストを使用することで、在宅でも臨床と同等の評価を実施出来るであろう。

・6分間踏み台テストの方法
6MWTのプロトコル(ATS)と同じように、6分間で何回ステップを上り下り出来たかを評価する使用した踏み台は、高さ20壁に指で触れてバランスをとるのはOK.片足ずつ上げ下ろしする。(A step was defined as a single complete movement of raising one foot and putting it down.)
これ↓を使ってステップ数を数えた。(通りすがりのPTさんご指摘ありがとうございます。)


↓リハ前の歩行距離とステップ数
↓リハ後の歩行距離とステップ数

↓歩行距離とステップ数の変化量

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うちでもステップテストはやったが、数え方が違った。相関出てるしどちらでもいいのかもしれないが、20㎝の踏み台を6分間続けるのは健常者でもなかなかしんどい。。。

追記:その場で足踏みをしてその回数と6MWDを比較。運動様式は似ていて、省スペースでできるというメリットは在宅向きのテストだと思う。
しっかり内容まで読まないとダメですね。勉強します。