Tests of the Responsiveness of the COPD Assessment Test Following Acute Exacerbation and Pulmonary Rehabilitation
CHEST 2012; 142(1):134–140
http://journal.publications.chestnet.org/article.aspx?articleid=1206616
背景:COPD assessment test(CAT)は8つの質問で構成され、COPDの安定期と増悪期にルーチンで臨床的に使用される信頼性と妥当性の示されたものである。
方法:Study1;増悪中の67人の患者におけるCATの反応性について。Study2;64人の呼吸リハを行った患者のCATの反応性を評価すること。CATとそのほかの評価との相関関係について検討した。
結果:Study1;平均14日で、CATは -1.4±5.3点(p=0.03)であった。臨床的に反応したと判断された患者のCATスコアの変化は -2.6±4.4点であり、反応しなかった患者は-0.2±5.9点であった。Study2;平均改善点数は-2.2±5.3点(p=0.002)で、変換の効果量(effect size)は、-0.33。自己記入方式のCRQにおける変化量は-0.02~0.34。6分間歩行距離(6MWD)の変化は41±55m。ベースラインのCATとCRQは相関していた。(r=-0.39 -0.63,p<0.01)。CATとSGRQの変化量はわずかに強い相関があった(Study1:r<0.24)、Study2の6MWDはr<0.11。
考察:これらの研究でCATが増悪期と、呼吸リハの反応における健康状態の変化を鋭敏に反映していた。
<方法>
・Study1 増悪の基準:専門医の診断、2日以上の症状の増加による経口ステロイドの内服もしくは抗生剤の使用
反応性:6段階の自己評価(より悪い・悪い・変わらない・良くなった・より良くなった・完全に良くなった) Responderは”良くなった"以上、non-responderは"変わらない"以下。
呼吸リハ:ベースライン評価を行い、42±7日後に再評価。
<考察>
CATの、増悪からの回復に関するMCIDは推定されていないが、今回の結果では、1から3点の改善の割合が多かった。
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CATって便利だなとつくづく思う。
この論文の後だったか、増悪からの回復に関してのMCIDはどこかで2点と見たような。。。
MCIDがあれば初期評価して、リハをして、最終評価…で終わらず、フィードバックの意義がとても高まるので学生の時に知りたかった。。。