Impact of comorbidities on physical activity in COPD
Respirology (2015) 20, 413–418
背景と目的:合併症と身体不活動の両方は、COPD患者においてQOLの障害、入院や死亡を引き起こすものである。我々の仮説は、合併症はCOPD患者の日常身体活動(PA)のレベルを反映しているというものである。
方法:228人のCOPD患者(76%男性、中央年齢64歳、%FEV1 44%)。合併症は既往歴、問診、所見と血液検査から評価した。PAレベル(PAL)は活動度計で計測。PALと合併症の関係は、単変量と多変量回帰分析にて示した。
結果:患者の79%は少なくとも1つ慢性の合併症があり、56%は2つの合併症、35%は3つの合併症があった。単変量分析において、BMI、喫煙歴(Pack -year)、少なくとも1つの合併症が、PALと負の相関があり、FEV1とPALは非直線的な正の関係があった。少なくとも1つの合併症があることは、気流制限に関わりなく、PALと独立して関係していた。
考察:このコホートにおいて、COPD患者の80%近くは、少なくとも1つの慢性合併症があった。日常PALは、合併症のタイプや気流制限の低下に関わりなく、合併症の存在によって著しく制限されていることが示された。
合併症の内訳
上から順に:高血圧、肥満、冠動脈疾患、脂質異常、肺性心、抑うつ、糖尿病
合併症が1こでもあると、身体活動レベルは低下している。
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呼吸器だけではなく、全身の管理をしないと良くならないよということか。
肥満が合併症として上位にあるのは海外ならではだなと。
60歳代が対象なので、整形疾患は10%程度しかいないし、合併症がこれだけで済んでるのかも。日本人の高齢者って結構病気もってるから、疾患のタイプや重症度で見ないと分かりにくくなりそう。