2016/04/06

脈拍は不整脈の進行に関連している

Heart rate is associated with progression of atrial fibrillation, independent of rhythm
Heart. 2015 Jun;101(11):894-9.


目的:心房細動(AF)は発作的慢性的により維持した形で進行していくが心拍数とAFの進行の予測が臨床的に明らかになっていない。
方法:AF治療の登録されたアウトカムを使用してHATCH(高血圧年齢TIACOPD心不全)のスコア、CHA2DS2VAScスコアとAFの進行についての危険予測を分析した
結果:6235人の患者が発作性もしくは慢性的なAFをベースラインで持っており1479人はフォローアップ中に進行したこれらの患者は進行しなかった患者よりも高齢で併存症が多かった。ベースラインにおいてAFが進行した患者は、リズムコントロール戦略に対して多く、心拍数が多かった。AF進行の強い予測因子はベースラインECGでのAFの存在と高齢脈拍低値(OR 0.84, 95% CI 0.79 to 0.89, p<0.0001, per 10 decrease 80) である。ベースラインECGでのリズムと脈拍は関係なかった。HATCHスコアとCHA2DS2VAScスコアはAFの進行と中等度の特徴的な検出力を示した。(C-indices 0.55 (95% CI 0.53 to 0.58) and 0.55 (95% CI 0.52 to 0.57)).
考察:1年半以内で、患者の4分の1の患者は発作的もしくは慢性的なAFに進行することが推測された。進行は、脈拍と年齢と強く関係していた

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HATCHスコア
 (hypertension +(age>75 years)+(TIA/stroke)×2+chronic obstructive pulmonary disease+(congestive heart failure)×2)
7点満点で判断するようで、AFの進行を予測する点数だそうな。AFを引き起こしやすい疾患や背景をまとめているようです。
5点以上の40%近くはAFの進行を認めている。