2016/02/03

CPF≦242L/min

Cough peak flow as a predictor of pulmonary morbidity in patients with dysphagia.
Am J Phys Med Rehabil. 2012 Sep;91(9):783-8.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22561382


ABSTRACT
目的:咳の評価が持続性の気道内誤嚥のある嚥下障害患者の合併症のリスクを反映するかを確かめること。

デザイン:後方視的に得られた修正バリウム嚥下テスト(MBSstudy)とCPFを含む肺機能検査を受けた55名の嚥下障害患者が対象。結果は誤嚥による肺合併症の有無で比較した。

結果:合併症のあった18名(33%)は平均CPFが著しく低かった。MBSでの気道内コーティングは肺合併症の事象に無関係であった。ROC曲線でCPF≦242L/minは肺合併症が予測されるとされた。(感度77%特異度83%)

まとめ:CPFが慢性的な誤嚥の有効な呼吸予後予測となりえることを示した。本研究が嚥下障害患者の咳嗽力を向上させる新しいリハの戦略になることを示唆した。


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VFで誤嚥があっても、咳の力があれば、誤嚥性肺炎は防げるかもしれない。
ただCOPDとかで、この数値を超える咳が出せる人は少ない気がする。
咳を強くするための介入方法は…と調べてみたが、まだ確立されていないみたい。