Cognitive dysfunction in patients hospitalized with acute exacerbation of COPD.
Chest. 2013 Jul;144(1):119-27.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23349026
ABSTRACT
背景:認知機能障害は最近COPDの合併症として最近よく研究されている。低酸素血症のある患者生じることが知られているが、急性増悪中に生じるかは証明されていない。
目的:本研究の目的は、急性増悪から回復して退院待機しているCOPD患者と安定している外来COPD患者と健常人のコントロール群とで神経心理学的なパフォーマンスを評価すし、比較すること。
方法:110人の患者をリストアップ。30人は増悪フォローで退院待機、50人は安定したCOPD、30人はコントロール群。
神経心理学的テストはエピソード記憶、遂行能力、視空間機能、ワーキングメモリー、遂行速度、病前にできていたこと。3か月で患者の評価は完了した。
結果:増悪患者は低酸素、重症度、脳血管障害リスク、喫煙歴と独立して安定期患者の認知機能の測定された範囲を超えて著しく悪かった。増悪患者では、57%以上は障害範囲であり、20%は遂行速度が病的に失われているとされた。認知機能障害はSGRQの悪いスコアと長期入院と関係していた。これらは3か月後のフォローでも著しい改善は見られなかった。
考察:増悪で入院した患者の認知機能障害は健康状態の悪さと長期間の入院と関連していた。軽度~重度の認知機能障害患者が退院を勧められていない割合は著しく、改善や回復はしないかもしれない。
��方法>
健康評価
��肺機能は気管支拡張薬吸入後の値。SGRQ、CAT、MMSEを比較。
脳血管障害リスクはFramingham Storoke Risk Scale( FSRS) を使って評価。
認知機能の評価
:3つの方法で行った。⑴年齢で合致した群間で比較⑵正常値から得られた割合で比較⑶患者自身が推定した病前の活動性を比較。
��結果>
認知機能:全体を通して増悪群が最も悪かった。安定群はコントロール群より視覚記憶、遅れた言語記憶、言葉の流暢さを除いた全ての項目で悪かった。
認知機能の回復:全体を通して増悪群の認知機能改善は得られなかった。
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増悪による低酸素血症が脳の不可逆的な損傷を引き起こしている?