Arch Phys Med Rehabil. 2013 Jan;94(1):53-8.
【目的】
4週間の呼吸リハ(PR) vs 胸部理学療法(CPT)が術前運動耐容能や術後呼吸器疾患へ
影響するかを調査する事。
【方法】
RCT 単盲検。
肺切除術を行った患者(N=24)
無作為にPR(筋力、持久力トレーニング)とCPT(肺伸展のための呼吸練習)に振り分けた。
どちらのグループも教育セッションを受けた。
【メインアウトカムと評価】
4週間のPRもしくはCPT前後の機能的状態を評価(Phase1)。
呼吸器合併症を評価(Phase2)。
【結果】
12人ずつPRとCPTに振り分けられた。
CPTのうち3人は手術不能がんのため手術を行えなかった。
Phase1の期間にて、FVC、%FVC、6MWD、最大吸気圧、最大呼気圧が特に向上した。
Phase2の期間では、PRグループの方が術後呼吸器合併症が少なく、術後入院日数と胸腔ドレーン留置日数が短かった。
【考察】
今回の結果は、肺切除の術前4週間のPRは術後の身体機能を改善し、術後呼吸器合併症を減少させる。