Physiotherapy (IF: 3.36; Q1). 2018 Mar;104(1):9-17.
【背景】
口すぼめ呼吸(PLB)は、COPD患者が息切れ軽減のために広く用いられている呼吸戦略であり、運動耐容能向上のための呼吸戦略として広く指導されている。
目的は、運動中のCOPD患者を対象に、PLBをしようすることの急性効果を、運動パフォーマンス、息切れ、換気パラメーター、酸素飽和度をっ用いて検証する事
【方法】
運動中のCOPD患者に対する呼吸戦略としてPLBについて検討した横断研究、ランダム化、準ランダム化比較試験を対象とした。
【結果】
8件の研究が対象。
メタアナリシスの結果、運動中のPLBの効果は、分時換気量と呼吸数を減少させることであった。
6MWDには統計的な有意差は認めなかった。
【考察】
PLBは運動中のCOPD患者の分時換気量と呼吸数を減少させた。
PLBによる恩恵を受けられる患者(responder)については不明のままである。
今後の研究では、運動耐容能や症状についての質の高い検証が必要である。