Design of pulmonary rehabilitation programmes during acute exacerbations of COPD: a systematic review and network meta-analysis
Eur Respir Rev (IF: 6.22; Q1). 2020 Nov 18;29(158):200039.
システマティックレビューでは、COPD急性増悪(AECOPD)中の呼吸リハの実施のデザインの違いとどの介入が最も効果的であるかを検討することを目的としている。
PubMed, Scopus, Web of Science, EBSCO and Cochraneで、検索した。
通常ケアや異なる介入と比較しているランダム化比較試験を対象。
42文献が対象。
多くの研究で(57%)、入院患者を対象としており、24%が入院後24-48時間以内に介入開始していた。
最も用いられていた内容は、運動(71%)、教育や心理サポート(57%)、呼吸法(55%)であった。
運動と呼吸法の組み合わせの研究で、運動耐容能(加重平均の差(WMD)-41.06,95%CI -131.70-49.58)と健康関連QOL(WMD 16.07, 95% CI 10.29-21.84)が最も大きく改善
健康関連QOL、呼吸法の実施が息切れと入院日数に対して最も効果的であった。
いくつかの軽微なイベントがあったが、AECOPD中の呼吸リハは安全な介入である。
運動、呼吸法、教育、心理サポートが、AECOPD中の呼吸リハの核となる介入であった。
今後の研究で、介入を開始する最適なタイミング、介入期間、セッションの時間と頻度、運動処方の強度に関しての研究が求められる。