2019/08/03

COPD増悪はその後の活動量に影響しない。

No impact of exacerbation frequency and severity on the physical activity decline in COPD: a long-term observation

International Journal of COPD 2019:14 431–437

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6388775/

<背景>
COPD増悪は、身体活動性(PA)の低下と深く関係している。それによって、増悪頻度と重症度へ広く影響するかもしれない。
PAレベルの減少が、増悪前と同レベルのPAまで回復するか、もしくは活動へ負の影響を及ぼすかについて明らかになっていない。

<方法>
COPD患者コホートにおいて、日中身体活動量として、1日の歩数を1週間以上計測し評価した。
増悪頻度と重症度を記録。
単変量・多変量混合効果モデルをもしいて、1日の歩数の変化(独立変数)と増悪の関係について検討した。なお、交絡因子となりえるものを層別化して行った。

<結果>
181人のCOPD患者対象(平均年齢64歳、%FEV1.0 46%)
観察期間中(中央値2.1年)に273件の増悪があった。
増悪の頻度と重症度の両方ともが、PA低下と関連していた。
年齢、性別、疾患重症度、を調整すると、増悪がPA低下を促進するということは無かった。

<考察>
急性増悪中のPA低下は、活動行動の基本的な変化や減少を引き起こすことはなかった。