Phenotypic characteristics associated with reduced short physical performance battery score in COPD.
Chest (IF: 7.652) 2014 May;145(5):1016-1024.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24337162
<背景>
SPPBは老人にてよく用いられているが、COPDで評価したものは無い。特に、下肢機能制限の評価として用いられるSPPBの値がCOPDの肺機能によって制限されるかについては知られていない。
<方法>
109人のCOPD患者が対象。SPPB、肺機能、6MWT、大腿四頭筋力、大腿横断面積、除脂肪量、身体活動量、健康状態、MRC息切れスコアを評価。
31人のCOPD患者に対しては、外側広筋を生検し、筋肉の構造特性とSPPBの関連を評価。
患者の特性をSPPBによって構造化した。
<結果>
多変量解析の結果、大腿四頭筋力と6MWTがSPPBスコアを予測する独立した因子であった。
さらに、年齢、息切れ、健康状態は、単変量解析にてSPPBの予測因子であり、1秒量は因子ではなかった。
SPPBスコアの低下は筋委縮と筋力低下、運動耐容能、日中身体活動量と同程度であった。
SPPB10点未満の軽度から主な障害のある患者は、筋のタイプⅡ線維(白筋線維)の高い割合を示した。
<考察>
SPPBは安定期COPD患者の機能制限、筋肉量低下、筋の構造的変化のタイプを発見する妥当で簡便な評価ツールかもしれない。